第48章.無縁社会
私は現在、コンビニ形態でない小売店や飲食店を経営していますが、
毎日毎日たくさんのお客様と、たくさんの会話を楽しみながら仕事させてもらっています。
もちろんそれは、いわゆる営業トークや形式的な挨拶のことではなく、
時事ネタや健康ネタ、はたまた芸能ネタやら家族の話など実に様々な内容です(笑)
コンビニをやっていた頃には考えられないことです。
こういった会話をわずらわしいと感じる人間が増えたからでしょうか?
いえ、もしかしたらコンビニを中心とした便利な社会構造が、そういう人間を作ってしまったのでしょうか?
ネット上では、平気で他人との関わりをもてるのに。。。。。。
「便利」とは言い方を変えれば、わずらわしい事や面倒くさいことを排除していくこと。
小売店においてのその究極体は「コンビニエンスストア」であり、利用する側は知らず知らずのうちに、その「便利」の心地よさに汚染されてしまっていたことに、早く気付かねばなりません。
つまり、現代人は「人と関わりを持つこと」さえも出来る限り排除・省略しようと、意識的か無意識にかは定かではありませんが、結果的に
「無縁社会」などという言葉がクローズアップされるような世の中になってしまっているのです。
健全社会再生のカギは、個人商店の復活、商店街の再構築なのかもしれません。