第45章.赤ちゃんポスト | 社会悪の発生源 「コンビニ」

第45章.赤ちゃんポスト

赤ちゃんの命を優先。。。もっともらしい理由のように聞こえるが、なんだか本末転倒のように感じるのは私だけでしょうか?


便利さ、手軽さを優先した結果による産物に対して、事後処理による対応、解決、という流れは、現代社会において実に多く、またそれが当たり前のように横行している。

「赤ちゃんポスト」はその究極と言っても良いと思います。


赤ちゃんポストに入れられた子は、その後、幸せな生活が送れるのでしょうか?

もちろん、今日の社会において、赤ちゃんポストなど縁の無い子供たちでも、幸せな生活を保障されているわけではないですが、このような特異、特例なシステムによって保護された子供は果たしてその後、どのようなケアがなされ、成長をとげるのだろうか?と心配になってしまいます。

たとえ一命を救うことが出来たにせよ、様々な問題が付きまとうことは否めません。それに、親の身勝手で中絶された命については、どう捉えているのでしょうか?


そう考えると「赤ちゃんポスト」など実にその場しのぎで、偽善にも聞こえてしまうのです。


つまり、手を打つべきは、事後ではなく、事前なのです。


到底、親としてやっていけないような者が妊娠してしまうのを防ぐことに、社会は尽力すべきであり、間違っても、無責任なことをした者、しようとする者に「便利」を与えるような事をすべきでないのです。


このように、「便利」が「道徳」と密接な関係にあることは、前章までにも何度も述べていますが、だからこそ我々は「教育問題」や「凶悪犯罪」など社会を取り巻く様々な事柄への影響、または効果を吟味してから「便利」を取り入れるべきなのです。


その点で「コンビニ」は無節操と言わざるを得ません。社会全体が目先の便利によって判断力を失い、非常識、不道徳を助長してしまうような運営方法、営業スタイルはまさに功罪と言って良いでしょう。


「赤ちゃんポスト」・・・どこか、まるでコンビニのサービスのようにも聞こえませんか?