第40章.サービス業務
サービス業務とは、消費者側にそれがサービスだという認識があって初めて成り立つのであって、
コンビニにおける様々なサービスが、もはやどれも当たり前になってしまっている以上、
そこにはサービス業務としての意味は無く、ただ単純に奴隷のごとく、お客様の要望にこたえるだけ、
ただそれだけと言っても過言ではないのです。
年中無休24時間営業、本来これも立派なサービスです。ゴミの預かり、トイレの貸し出し、
カップラーメンのお湯入れ、箸、スプーン、ストロー、挙げていけばキリがありませんが、
これらは現在、コンビニにおいてはみな当たり前のサービスです。
こんな状況が、子供たちの生活環境を取り巻いていて、教育上どんな影響を及ぼすのだろうかと考えてしまいます。
消費者にとっての「便利」を追求することが、コンビニの経営において勝ち残る為の方策のひとつだと考えるのなら、それは、「悪」の片棒を担ぐことになるかもしれません。
老若男女すべての人々が、日常において最も身近に利用するコンビニだからこそ、手をつけてはいけない部分があるのです。
そこに手を加えてしまった「食品小売店」の進化形が現在のコンビニなのです。
行き過ぎたサービスですっかり様変わりしてしまったコンビニはもはや「よろずサービスコーナー」とでも改名したほうが良いのかもしれません。