第32章.社会における位置づけ(社会的地位)
今日において、もはやコンビニほど、世の人々の要求をくまなく満たしてくれる業務形態は、他に類を見つけるのが困難なほどです。そして、それは今後もとどまる気配すらありません。
これは、同時に、社会全体から見たコンビニの位置づけを、限りなく底辺に近づけているのです。
「人々の要求、欲求をいかに満たすのか」、ということを、生き残り、発展の策としているコンビニには、
その反対の、「規制」という概念は、基本的にありません。
極端な言い方をすれば、コンビニに「NO」という言葉はないのです。もしくはそれを目指しているのです。
その結果、消費者の心理はコンビニという店舗形態だけに着目し、そこに携わる人々の生活、さらには人格すら見えなくなってしまっているのです。時には、明らかにさげすんで見ている社会の風潮さえ感じます。
無法に捨て放題の「ゴミ箱」、長時間の「立ち読み」、「迷惑駐車、駐輪」‥・・は、まさにその産物であると言えるでしょう。
職場や学校、家庭でのイライラを店員にぶつけていく人も珍しくありません。
私は、コンビニ以外にも他種形態の小売店を経営しておりますので、ご利用いただくお客様の態度の、あまりの違いに驚かされるのです。