第31章.「自己責任」と「責任転換」 | 社会悪の発生源 「コンビニ」

第31章.「自己責任」と「責任転換」

先日、公園へ散歩に出かけた折、ドッヂボールをしている親子連れに出会った。

子供が4人と大人が2人、おそらく我が子と、その友達を連れて遊びに来た夫婦といったところだろう。


しばらくすると、公園の管理事務所の人らしき人物が現れて、

「ここではボール遊びはしないで下さい。禁止なんですよ。」と言った。

すると、その家族連れのお父さんが、即座に事務所の人に詰め寄り、こう言った。

「何だ!おい!あっちではフリスビーを投げてるやつもいるじゃないか!こっちだけに言ってんじゃねぇよ!くそじじいが!」

まぁ、確かに、フリスビーで遊んでいる人も居たので、気持ちは分からんでもない。が、しかし子供の前で親が見せる態度としては、いかがなものかと思った。



はたまた、テレビの報道番組では、こんな内容のものも見たことがある。公園の遊具で遊んでいた子供が大ケガをした事に関し、遊具の設計に問題点は無かったのか、という題材だった。結果的には遊具の設計が見直され、より安全を重視したモノへと作り変えられたらしい。


しかし、公園でボール投げをしていて、他人にケガをさせてしまう危険性があるのにもかかわらず、注意されてもそのまま続ける行為も「自己責任」であれば、遊具であそんでいる子供を監視するのも親の責任であり、また、その遊具が我が子にとって危険かどうかを判断するのも親の責任であると思うのです。



つまり、自分にとって都合の良いように、「自己責任」を主張してみたり、「責任転換」しているのです。こういった、自己中心的でわがままな現代人を増やしてしまう社会的要因のひとつに、

サービス合戦に歯止めをかけず、不道徳で倫理観の感じられない店舗展開、運営をしてしまっているコンビニの存在が大きく関わっているように思えてならないのです。