第30章.手っ取り早さ | 社会悪の発生源 「コンビニ」

第30章.手っ取り早さ

様々な便利に共通するものは何だろうか?と考えてみた。

それは、「手っ取り早さ」ではなかろうか?

コンビニの営業スタイルは、消費者にとってまさにこの「手っ取り早さ」の集大成とも言える。

しかし、この「手っ取り早さ」は、反面、悪の要素も持ち備えている事を無視してはならない。



何事においても、簡素化、簡略化を優先する、それが優れた知能を持つ人間の「合理化」という文化であり、

それはこれまで、様々な分野でもてはやされ、脚光をあびてきました。

しかし、最近はそれらを今一度見直すべきではないのか、と考えざるを得ない事件や現象が目立つようになってきている気がするのです。

某大学の学生らが、鍋パーティーで女性を泥酔させ乱暴した事件。

これも、婦女暴行事件そのものは言うまでも無いが、女子学生が男性の部屋で深夜まで鍋を囲み酒を飲むという行為事体が、そもそもの間違いなのではないか。男女交遊も「手っ取り早さ」を優先すると、こういった形態になるのだろうか? 

最近では、デートDV(ドメスティックバイオレンス)という言葉さえ耳にするようになった。交際している男女間でも、キスやSEXを強要して事件に発展しているというのだ。



現在、拘留中のホリエモンのこれまでの行為も、まさに合理性の追求によるものであり、額に汗してお金を稼ぐという行為を非合理的な方法として、眼中に置かず、「手っ取り早さ」を優先した結果の結末だったのではないのだろうか?



問題は、子供たちの育つ環境にある。

社会も今一度、コンビニのあり方を考える時期に来ているのでは?