第28章.規制 | 社会悪の発生源 「コンビニ」

第28章.規制

戦後、日本はすさまじい経済発展を遂げ、様々な場面で人々の生活を豊かにしました。

まず、電気製品をはじめとする生活用品は、その技術力の向上から、人々に「便利」を与えました。

その後、それもある程度の位置まで行き着くと、

モノだけに留まらず、次は生活の基本的部分にまで、「便利」は浸透していきました。


それはまさに、食品小売形態の変化です。生活において最も身近である小売店での買い物を、その形態を変えることによって、様々な「便利」を手に入れることに成功したのです。

しかし、これはただ単に「楽」を求めるだけの、堕落した人間をも同時に作ってしまったのです。


言うまでも無く、ソフトウエアばかり充実しても、肝心なハードウエアが貧相ならば、バランスが崩れ、上手く機能しないのです。


そういう便利社会に染まりきってしまった若者たちは、とかく「規制」という言葉に敏感です。権利ばかりを主張し、義務を果たそうとしない若者たちは、まさに便利社会の産物と言えるでしょう。

ですから、コンビニでのえげつないエロ本(有害図書)や、過激なゲームソフトに規制がかかるとなると、過剰に反応するのです。


しかし、逆に、規制をしないままだと、どうなるでしょう?


利便ばかりを追求して、モラルは後回しにしてきたコンビニ業界のように、「売れれば良い」くらいの感覚で

「女性をレイプするゲーム」や「バラバラ殺人」などのゲームが作られ販売されてもおかしくないでしょう。


買う側の人間性の問題であり規制は不要、と指摘する人々もいるようですが、その人間性、道徳重視の人間性を育む社会が出来ていないからこそ、規制が必要なのです。

そして、そういった社会を先導しているひとつの形態がコンビニだということです。