第25章.道徳不要社会
少し乱暴な表現かもしれませんが、「金さえあれば、法に触れなければ、すべてよし」
こんな風潮が色濃い今日この頃、成長途中の多感な子供たちの目にはどう映っているのだろうかと不安な気持ちになります。
金に物を言わせるような、株の買占めによる企業の支配。
そこには、「道徳」はあるのだろうか?
関係する人々の、気持ちや考えは少しでも反映されているのだろうか?
「市場に売られているものを買うことが何故悪いのか?何故買ってはいけないのか、理解できない。」
そのような類のことをおっしゃる某IT企業の社長。
あるいは、阪神電鉄の株に目を付けた〇〇さん。
世間の反感をかっている間は、まだましなのかもしれません。問題はそれらを見て成長していく今の小学生や中学生が社会に出る頃、どんな社会人になるんだろうか?ということ。
電車の中で化粧をするギャルが
「別に法律に違反しているわけじゃあるまいし、ただ椅子に座って化粧するのが何故わるいの?」
というのと、似たようなレベルに感じます。
コンビニの台頭が、道徳不要の社会文化を発展させてしまったのか?
それとも、道徳不要の社会文化が、コンビニを増殖させているのか?
いずれにしても、鶏が先か、卵が先か、みたいなものでしょう。