第16章. 省略する文化 | 社会悪の発生源 「コンビニ」

第16章. 省略する文化

「言葉」を省略して、文字数を少なく短くした聞いたことも無いような日本語。

初めは、若者の間だけの特別な言葉という認識でしたが、気づいてみれば、自分も含め多くの大人たち、結構な年配の方までもが使うようになってきています。


「お月見」や「菖蒲湯」「七夕」etc・・・かつては各家庭で行われていた日本の四季折々の行事。

結婚前の「結納」、それに結婚式自体。

こうして挙げていくと、省略されてしまっている、あるいは将来的にそうなっていくであろう行事はいくらでも挙げられます。


小売流通の主役をコンビニエンスストアが担っている今、人々は知らず知らずのうちに、面倒なことは省略するのがトレンド、あるいは現代的、効率的と思い込んでしまっている。


コンビニを日常的に利用することにより、錯覚を引き起こしてしまっているのです。


だってそうでしょう?コンビニ業界は消費者が面倒と感じることをすべてカバーすることで生き残りを図り、

各チェーンはそれを競い合っているのですから。


面倒なことを「省略」「排除」することが、昨今の「晩婚化」「少子化」「犯罪の低年齢化」すべてに起因しているということ、コンビニが文化の崩壊の一端を担っているということに気づいてほしいのです。