第15章. 何を意味するのか
日本フランチャイズチェーン協会が毎月発表している、コンビニ業界の売り上げ・・・、ここのところ何ヶ月も、いや何年もと言っても過言ではないかもしれないが、
下がり続けているということをご存知であろうか?
にもかかわらず、店舗数は増えているというのです。もちろん閉店していくお店もありますが、それ以上に、若干ではありますが未だに開店するお店のほうが多いのです。
これは、何を意味するのか?
かつて加盟店の多くを占めた、個人小売店からの業務転換といった形は、現在はほとんどありません。
300万円程で開業できる「経営委託」と呼ばれるタイプのお店が主流になってきたのです。
この背景には、独立を夢見る方たちを、言葉巧みに誘い込むことにより、新たな蛇口を増やすといった方程式があるのです。
ひとたび加盟契約を交わしてしまえば、5年間(チェーンにより様々ですが)はやめられません。
やめれば違約金を支払わなければならないからです。
商売の経験も無い方たちが、退職金を利用して加盟し、独立の夢はかなったものの、
冒頭にも書いたように、売り上げは全体を見ても、決して良いとはいえない状態(時代)において、
「獲らぬ狸の皮算用」じゃないけれど、試算どおりにいくわけも無く・・・・。
悲惨な人生になってしまった方たちは沢山います。訴訟にまで発展しているくらいです。
まったく・・・・どの方向からメスを入れても、良い事はひとつも見当たらないですね。
そう、それが「コンビニ」なのですから・・・。