第13章. 巨人、大鵬、玉子焼き
子供の好きなものとして「巨人・大鵬・玉子焼き」という流行語が誕生したほどの大横綱、「大鵬親方」が
先日、相撲協会を定年引退されました。
その記者会見のなかで、「日本人横綱不在の現況について」の質問をされると、
親方は「今の若い連中は辛抱や我慢が無い、恵まれすぎていることが原因だ」というような内容の事をおっしゃいました。
優勝32回、全勝8回、2回の6連覇、幕内勝率.838などの偉大な記録を残した親方の目には、やはり現在の若い力士たちを取り巻く環境は、とてつもなく甘ったれたものに写るのでしょう。
「巨人、大鵬、玉子焼き」。。。いかにも古き良き時代の流行語と思いませんか?
今と比べれば、とても健全で平和的、かつエネルギーに満ち溢れている時代背景を感じます。
コンビニの君臨が、道徳、モラルを崩壊させ、
我慢せずとも、辛抱せずとも、ある程度の欲求は満たされる社会をつくりあげ、
気がついたら、日本の国技である相撲も、日本人横綱がいない時代になってしまっていたのです。