第9章 矛盾の発信基地
「愛・地球博」、モリゾーとキッコロというキャラクターたちの容姿からもお分かり頂けるように、そのテーマたるや、「地球環境を考え、自然との共存」と言った風な感じのもので、各パビリオンはそのテーマに則って表現、展示されています。
ところが、ご存知だったでしょうか?
この博覧会場内にも、「コンビニエンスストア」が存在することを・・・。
コンビニを、社会悪の発生源と称している私ですから、はじめにその事実を知ったときには本当に主催者の神経、人格を疑いました。驚き、そして腹立たしくも感じました。
以前からこのブログにも載せているとおり、コンビニの性質を考えれば、今回の博覧会のテーマとは180度かけ離れているのは言うまでもないからです。
そんな矢先に、「ほら見ろ!言わんこっちゃない!」というような出来事が起きたのです。
開幕前の内覧会で、予想以上に弁当類が売れたその店は、開幕すればさらに売れると予想し、弁当の発注量を増やしました。ところが実際には客足は思ったほど伸びず、
結果として、毎日毎日売上以上の弁当を廃棄することになってしまったのです。
それは3日間続き、ついに店側もこれはいかんと考えたのか4日目から発注量を減らしたそうです。
どう思いますか?
愛・地球博とは聞いて呆れませんか?
もちろん、販売ロスとされるものは、会場内の他の飲食店にもあるでしょうが、
店舗で加工しない日配品(日持ちしない品)を主に扱うコンビニは販売ロス商品の発生しやすい代表格と言えるでしょう。
先日から、総理大臣の一言をきっかけに、場内への弁当の持込が可能になりました。
でも何故か、手作りの弁当に限るのだそうです。
笑っちゃいますよね。そうです!明らかに会場内のコンビニへの配慮でしょう。
ここまできたら、万博のテーマもへったくれもないですよ。
まさに、どこまで行っても「コンビニ」は癌的存在になってしまうということを、露呈する結果になりましたね。